祈祷 「回復のアーク」
二本指を信じる者たちの祈祷
横に大きく広がる、仲間を回復する弧を放つ
足を止めずに連続で放つことができる
二本指は考えた
弧はそれだけで不完全である
繋がって円へと、重なって律へと
各地のマリカ教会で授けられる聖印
二本指由来の回復する祈祷の詠唱が早くなる
母性はそれが向けられるものを優しく包み込む
母は子を
黄金樹は我らを
では、マリカは誰を
『黄金樹の車輪剣』
鋭い棘のついた車輪に黄金樹の枝葉が絡み付いた輪剣。
各地に点在する英雄墓、そこを巡回するチャリオットの車輪を取り外し、武器としたもの。
信仰によって威力が高まる。
戦技は「黄金走破」。
聖なる力を纏わせ、車輪を勢いよく転がす。
車輪は一定距離を進むまで敵を貫通し、戻ってくる。
『結晶円刃』
人には作り得ぬ純結晶の輪剣。
魔力を帯び、知力により攻撃力が高まる。
謎多き結晶人は、永遠に結晶を守っている。
一説には、いつか造物主が戻ったとき、新たな同族の削り出しを願うのだという。
戦技は「結晶輪舞」。
回転しながら辺りを跳躍し、連続で切りつける。
スタミナの続く限り繰り出すことができる。
大陽を目指した男は、決してその力を戦いに用いることはなかった。
ただ最後、諦観と絶望に落ちるその時までは。
◇
『払暁の加護』
大陽の祈祷において最高の防御力を誇る術。
地に手をつき、あらゆる攻撃を防ぐ結界を発生させる。
継続して使用可能だが、膨大な魔力を消費するため、持続時間は短い。
一時の輝きだとしても、それは確かに闇を払う。
男は、この僅な光に皆が続き、やがて夜明けとなることを願った。
◇
『落陽』
癒しと防護に秀でた大陽の祈祷において唯一の攻撃術。
FPを全て消費して燃え盛る大陽を呼び、落とす。
FPが最大の時のみ使用可能。
落下した太陽は巨大な爆発を起こし、広範囲を吹き飛ばす。
大陽を目指した男の末路は、挫折の落陽であった。
持ちうる全てを投げ捨て放たれる一撃は、その絶望を表すように暗く、絶大である。
戦技 『怨念纏い』
戦技によって武器に封じられた怨念を解き放ち、纏わせる
自身の体を少しずつ蝕んでゆくが、代わりに攻撃力を高める
己が身など、構うものか
奴ら血族を、殺せるのならば
武器『呪術の火』
呪術師が用いる火の触媒
知力と信仰の両方でその火力を増す
狭間の地では以下の魔術と祈祷を使用できる
溶岩の魔術/死の魔術/火の祈祷/神狩りの祈祷/腐敗の祈祷/狂い火の祈祷
戦技『戦技なし』
地位を剥奪され
闘技場の闘士に堕ちた失地騎士の遺品
鷹の意匠が施された凄まじく重い鉄球拳
攻撃の度に嵐の槍を生じ
ジャンプとダッシュの強攻撃で
見せ物じみた派手な技を放つ
戦技:嵐の拳
体に嵐を纏いながらその場で飛上り
拳での強烈な一撃を放つ
空中の敵に当たれば、撃ち落とすだろう
三枚の鉄板を組み合わせた奇妙な胴鎧
かつて未遂に終わった、混種たちの蜂起に使われるはずだったもの
僅かにジャンプ攻撃力を高める
その見た目は、鎧である事を悟られぬための工夫に違いない
異端の信仰に由来する呪物
毒牙を剥き出しにした蛇が彫り込まれた石板
毒あるいは猛毒状態になった敵の頑強度を下げ
スタミナの消費を大きく上げる
3つとも『Clash: Artifacts of Changes』という格闘ソウルライクゲームにもとネタがあります。
長い鎖の先に、得体の知れない腐肉が括り付けられたフレイル
ある狂女が振るったというおぞましい武器
出欠と猛毒の状態異常を持ち
鼻が曲がるような悪臭で
自身を含む周囲のスタミナ回復速度を下げる
『かってに改蔵』の名取羽美が使う肉ヌンチャク、あれが殺傷力を持つ武器だったらこんな感じかなって
肌を切り裂く刃を並べた、鉄製の大車輪を組み込んだ骸骨を呼び出す。
連続で呼び出すことができ、その突撃は激しい痛みと出血をもたらす。
悍ましい人さらいの手法、その模索の中生まれた魔術