:ビルド
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筋力と技量の両方を伸ばし、筋・技補正の高い武器や上質派生を使用するスタイル。
「上質」と言う呼び名はソウルシリーズの元祖、「デモンズソウル」から続く名称。
筋・技の能力補正を高める「上質派生」に由来する。
前提として、今作では派生可能な通常武器は重厚派生や鋭利派生の能力補正が強めで大抵の武器で十分な火力を得られるのに対し、上質派生では専用に特化された数本の武器を除き筋技60程度はないと特化型に及ばない。
筋力=技量になるように能力値を振っていくと、大抵は能力補正がほぼ完全に同一(表示されたアルファベットが同じでも内部の数値に差がある)でない限り筋力・技量のどちらかに寄せた方が強くなる。
例として無派生の能力補正が筋力B技量Eとなる重厚派生向け大剣鉄の大剣を挙げると、
・筋20技60の鋭利派生: 攻撃力643
・筋40技40の上質派生: 攻撃力594
この通り、鋭利にとって不利な武器ですら上質派生が一回り弱くなってしまう。
これは派生不可のユニーク武器も例外ではなく、一見すると能力補正の表示が筋力=技量となっているものが多いが、完全に同一であるものは極僅かであり、均等振りに向いたものはほとんどない。
これは20~55までの筋力・技量による攻撃力上昇量の鈍化速度が全武器・全派生共通で非常に穏やかであることが原因で、極端な高レベルにならない限り上質派生が常に他の派生より攻撃力が劣ってしまう理由でもある。
総じて、低レベルで武器の火力を追い求めるなら、素直に特化ビルドにした方がよい。しかし、火力を妥協できるのであれば、上質ビルドでは多くの武器の必要能力値を満たしやすいので、多様な武器からお気に入りのものを選んで運用するスタイルには向いているだろう。
また大弓の運用にも適し、戦技・魔術・祈祷だけに頼らない中~遠距離戦をしたいプレイヤーにもおすすめ。
さらに周回を重ねる中でレベルも上げるなら、火力面でも不足の無い上質ビルドが視野に入ってくるだろう。
能力補正の面で投擲系アイテムとの相性がかなりいい。壺系アイテムでは炎と雷の属性を使い分けられ、調香術(火花の香り)でも技量特化ビルドと同程度以上の火力を出せる。特に細かな隙に差し込めるスローイングダガーとの相性がよく、かなりの活躍を見込める。投擲系アイテムを最も使いこなせるのは他ビルドにはない利点のため、積極的に活用していきたい。
また、知力・信仰・神秘を武器の必要能力値だけ振ることもあり、その際は魔術・祈祷の使用も視野に入ってくる。様々な武器・戦技・魔術・祈祷を組み合わせてお気に入りの戦法を見つるのも良いだろう。
なお、触媒の場合は武器と少々事情が異なり、単一の能力値を必要とする触媒は武器と同様80まで魔術補正・祈祷補正が上がり続けるが、知力+信仰など複数の能力値を必要とする触媒は死王子の杖など一部例外を除き30まで大きく上がり45で成長が止まるといった具合になっている。
上質戦士向けのビルドでは、以下のようなものが例として挙げられる。
名称 | 備考 |
上質 | 筋力と技量の両方を高めたビルド。 現状では筋力80の重厚派生や技量80の鋭利派生に対して筋力45技量45の上質派生の方が勝る武器が存在しないため、武器の攻撃力に頼らない運用での工夫等が必要となる。 武器によって差はあるが目安として、同カテゴリ内比較で筋力80重厚用武器に上質用武器で並ぼうとした場合は筋力65技量65ほど必要。同様に補正が筋力技量ほぼフラットの上質用喪色強化武器であっても筋力60技量60ほど必要。 |
上魔 | 筋力と技量だけでなく知力にも振るビルド。魔力・冷気派生させた武器や知力系ユニーク武器を用いる。 上質の柔軟さと魔力の火力を両立する。 冷気派生を効率化するなら攻撃力が伸びやすい知力20程度に抑えるのが良いとされるが、あえて筋技を抑えて知力を高めて搦手を増やす方向性も悪くない。 魔術師の同名ビルドと被っているため、魔術師向けの情報も参考にするとよい。 |
上信 | 筋力と技量だけでなく信仰にも振るビルド。今作で多数登場する信仰系ユニーク武器を使う。 能力値の割り振りがかなり難解。祈祷によるバフやエンチャントが強力なため、それらを使えるくらいの信仰が目安。 聖職者の上質アンバサにも通ずるビルドなので、聖職者向けの情報も参考にしよう。 |
上神 | 筋力と技量だけでなく神秘にも振るビルド。毒・血派生させた武器や神秘系ユニーク武器を扱う。 毒や血などの状態異常でダメージを稼ぐため、それらが無効の相手は苦手。 毒・血派生は神秘45から蓄積量が伸び悩むので、それくらいで神秘を止めて筋技に振るとよい。 神秘戦士の同名ビルドと被っているため、神秘戦士向けの情報も参考にしよう。 |
上質派生がお世辞にも強いとは言えないVer. 1.10現在、冷気派生が一部ユニーク武器と並び実質的な主力となっている。
大まかに言って以下のような特徴がある。
以上の傾向から、一般的には知力を必要能力値と同じか20で止め、武器の能力補正に合わせて筋力、技量の能力値を上げるのがセオリー。
豊富な武器を扱えるという上質ビルドの長所はそのままに低火力という泣き所を補えるため好相性だが、火力の大部分を凍傷に依存することになるため、凍傷無効の相手が天敵。
苦手をカバーするための手段を何かしら用意しておく必要が出てくるが、幸いそこは装備の豊富な上質ビルドであり、武器や戦技の選出に苦労はしないだろう。
血派生と同じく手数の多い軽量武器と冷気派生の相性は良好だが、大型武器も一発あたりの蓄積量の大きさで手数の少なさをある程度カバーされており、基本的にはどの武器も冷気派生で運用できると考えていい。
ただし、基本的に標準と筋技の補正バランスが変わらないため、標準で技量補正ゼロ、もしくは筋力か技量に大きく偏った武器は上質ビルドに適さない。「冷気派生が有用な武器」も参照のこと。後述する血派生でもほぼ同じことが言いうる。
また、Ver. 1.08現在なぜか大角の槌のみ冷気派生しても知力補正が乗らず、攻撃力が伸び悩むため要注意。
標準に比べて基礎攻撃力が16%前後低下する代わりに、標準でのバランスを維持したまま筋力と技量の補正が少しずつ上がり、神秘補正の物理攻撃力と出血の付帯効果を追加する変質である。
物理オンリーであるが、冷気より基礎攻撃力、補正攻撃力ともに高い分より物理特化での運用が可能である。
一方神秘補正は全ての武器で最大Dと低く、攻撃力への貢献はあまり大きくない。また出血の蓄積は上昇率自体があまり良くない上に、ピークが26から45までと入り口が高く範囲も狭い。25以下と61以上では蓄積量がほとんど変化しない。
ちなみに神秘7での出血蓄積量は神秘45での蓄積量の約75%ほど。また、毒派生の場合は蓄積量が血派生より若干高いだけで基礎攻撃力、物理補正は同じである。
以上の特徴から上質ビルドでも攻撃力を稼ぎやすい。筋力技量の補正が均等に近い武器であれば、攻撃力自体は神秘系のビルドより上質ビルドの方が高くなる。
武器の選定についても冷気派生とほぼ変わらない。標準で筋力か技量に偏った武器、あるいは技量ゼロの武器は血派生してもそのままであるため、上質ビルドには向かない。
同じく血派生武器を主力にするビルドの筋神、技神などと比較すると出血蓄積量の分一歩譲るといったところだが、十分主力にできる範疇。凍傷は無効だが出血は有効といった相手への対策としても効果的だろう。
筋力補正A武器としてブロードソード、低補正武器として君主軍の直剣、上質だが重厚で補正A武器としてファルシオンの3種類を選び、筋力80の重厚あるいは筋力99の重厚派生をどの能力値で上質派生が上回るかを観察した。
筋力80の重厚を上回る地点をオレンジ字、99重厚を上回る地点をシアン字で強調した。
いずれも強化値+25である。
使用武器 | ブロード | 君主軍 | ファル |
筋80重 | 246+329 | 258+274 | 244+314 |
---|---|---|---|
筋99重 | 246+348 | 258+290 | 244+333 |
筋技60上 | 229+327 -19/-38 | 225+321 +14/-2 | 213+352 +7/-12 |
筋技65上 | +343 -3/-22 | +337 +14 | +370 +6 |
筋技70上 | +359 +13/-6 | +353 | +387 |
筋技75上 | +376 (+11) | +369 | +405 |
筋技80上 | +392 | +385 | +422 |
筋技85上 | +398 | +391 | +429 |
筋技90上 | +405 | +397 | +436 |
重厚に特化しない君主軍の直剣は筋技65で割と余裕を持って上回り、上質向けのファルシオンは筋技65で若干上回る上にそれ以後も補正攻撃力の伸びがわずかに良い。
ただし重厚特化のブロードソードの場合、上質で重厚を上回るのは筋技75でようやくであった。
鋭利Aのショートソード、重厚Aのブロードソード、双方Bかつ実際の補正攻撃力も突出しない君主軍の直剣を選び、補正攻撃力を比較した。
重厚は筋力のみ、鋭利は技量のみ、上質は筋力と技量を5ずつ変化させた。
重厚か鋭利で能力80に達した場合、補正攻撃力の低い方をオレンジ、高い方をシアンで色分けし、上質で重厚か鋭利の能力80を追い越した場合は同じ色で色分けする。
上質で筋技80に達した場合は濃いオレンジで色分けする。
武器 | ショートソード | ブロードソード | 君主軍の直剣 | ||||||
能力値 | 重厚 | 鋭利 | 上質 | 重厚 | 鋭利 | 上質 | 重厚 | 鋭利 | 上質 |
武器 | 重厚 | 鋭利 | 上質 | 重厚 | 鋭利 | 上質 | 重厚 | 鋭利 | 上質 |
ショートソード | ブロードソード | 君主軍の直剣 | |||||||
筋技10 | 227+42 | 246+52 | 258+43 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
+5 | +72 | 213+84 | 198+75 | +88 | 263+76 | 229+79 | +73 | 258+76 | 225+78 |
+10 | +104 | +120 | +95 | +127 | +109 | +100 | +106 | +108 | +98 |
+15 | +122 | +140 | +111 | +149 | +127 | +116 | +124 | +125 | +114 |
+20 | +140 | +160 | +126 | +170 | +144 | +132 | +141 | +141 | +130 |
+25 | +156 | +178 | +140 | +190 | +161 | +147 | +158 | +157 | +144 |
+30 | +172 | +196 | +153 | +210 | +177 | +161 | +175 | +173 | +158 |
+35 | +188 | +213 | +167 | +228 | +192 | +175 | +190 | +188 | +172 |
+40 | +202 | +229 | +180 | +246 | +207 | +189 | +204 | +201 | +186 |
+45 | +215 | +244 | +193 | +261 | +220 | +202 | +217 | +214 | +199 |
+50 | 227+224 | 213+255 | 198+206 | 246+273 | 263+230 | 229+216 | 258+227 | 258+223 | 225+212 |
+55 | +236 | +267 | +218 | +287 | +241 | +229 | +239 | +234 | +225 |
+60 | +247 | +280 | +231 | +301 | +252 | +242 | +250 | +245 | +238 |
+65 | +258 | +293 | +242 | +314 | +264 | +254 | +262 | +256 | +250 |
+70 | +269 | +305 | +254 | +328 | +275 | +267 | +273 | +267 | +262 |
+75 | +274 | +310 | +265 | +333 | +279 | +278 | +277 | +271 | +273 |
+80 | +278 | +315 | +276 | +339 | +283 | +290 | +282 | +275 | +285 |
+85 | +282 | +320 | +286 | +344 | +288 | +300 | +286 | +279 | +295 |
+90 | +286 | +323 | +296 | +348 | +291 | +311 | +290 | +283 | +305 |
武器 | ショートソード | ブロードソード | 君主軍の直剣 | ||||||
能力 | 重厚 | 鋭利 | 上質 | 重厚 | 鋭利 | 上質 | 重厚 | 鋭利 | 上質 |
+95 | 198+304 | 229+319 | 225+313 | ||||||
+100 | +311 | +327 | +321 | ||||||
+105 | +319 | +335 | +329 | ||||||
+110 | +327 | +343 | +337 | ||||||
+115 | +335 | +351 | +345 | ||||||
+120 | +342 | +359 | +353 | ||||||
+125 | +350 | +368 | +361 | ||||||
+130 | +358 | +376 | +369 | ||||||
+135 | +366 | +384 | +377 | ||||||
+140 | +374 | +392 | +385 | ||||||
+145 | +377 | +395 | +388 | ||||||
+150 | +379 | +398 | +391 | ||||||
+155 | +382 | +401 | +394 | ||||||
+160 | +385 | +405 | +397 | ||||||
+165 | +388 | +408 | +400 | ||||||
+170 | +391 | +411 | +403 | ||||||
+174 | +394 | +413 | +406 | ||||||
+178 | +396 | +416 | +408 |
上質派生にできる武器の大半が最終的に筋B/技Bとなるため、能力補正は記載しない。
クリックして展開
属性付与が可能なものは2種とも上質寄りであり、毒・血・冷気属性の場合は上質寄りで運用した方が攻撃力が高くなる。
以下に挙げた武器は上質ビルドでは血属性、冷気属性で他ビルドより高水準な火力を維持しつつ運用できる。
シミターやショーテルは技量向け、獣人の曲刀や蛇神の曲刀は筋力向けであるため注意。
この欄はおおざっぱにいうと上質での運用に適した、下記に分類される武器種を例示している。※元々は上質ビルドでの運用に適した武器を模索するためコメント等により報告されたものを記載した試用欄で、今後の運用方針は定まっていない。
・戦技付け替え不可だが表示攻撃力が高い、かつ戦技の評価が人による。
・上質でしかまともに使えない。
・上質でしかまともに使えない、かつ戦技の強さなどが趣味レベルのもの。
・上質でも持てるが、筋技知信の値により他ビルドで持った時と比較し有用かどうかが微妙に変わる。
・補正がそこまで強くない、または元から武器としては強いが、補正が特化していないので上質でも持ててしまう武器(ツリースピア、番犬の錫杖、責問燭台、結晶剣など、武器欄では猟犬の爪なども該当する。)
単語の定義
目標ステ:能力値+1ごとに最低+2程度伸び、レベル150前後想定の場合、その武器の運用に適するステータス
爪痕の聖印を使えば筋バサよりやや控えめな祈祷補正となるが高速詠唱できるのが強み。技量寄りのギンバサより祈祷補正が高くなる。
直接バフはかけられないが冷気派生とシナジーがある。冷気武器使用の際は知力は20を目安として高くても25ぐらいまで。
大抵の場合、冷気派生とする場合は上質での運用が適する(筋力戦士は筋80技15、技量戦士は筋20技80を想定)。ただし、一部を除いて特大武器は筋力戦士や筋魔で、技量補正が非常に高い軽量武器では技量戦士での運用が適する。
以下、冷気派生に適し、他ビルドと比較して特に有効活用でき、上質での運用に適する武器を記載する。
数字は+25強化時の表示攻撃力を示している。カッコ内の値は両手持ち時
表示攻撃力は上質派生とほぼ変わらないため、ダメージ計算の都合上、上質派生より若干不利になるが、
振りの速さのわりに冷気蓄積量が高い(大剣などと同じ)ため凍傷にしやすい。
両手持ち通常攻撃でも手数は多いが、二刀攻撃は踏み込みが若干大きいため、体感リーチは両手持ち通常攻撃より少し長くなる
斧槍は冷気蓄積量が高いので意外と凍傷にしやすい。
二刀流は1本ずつ振るモーションが多いが、強靭を確保すれば対人でも意外に有用。
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