ビルド/ニーヒル暗黒波 のバックアップ(No.7)

最終更新:

更新情報
更新日2024-07-19 (金) 00:51:55
投稿日2022-08-09 (火) 16:28:57
ビルド概要
カテゴリ特殊系
説明オフラインで祝福以外では装備品を変更しないロールプレイをしていた時につくったビルド。高持久の属性戦士なので補給がなくても極めて継戦能力が高い。火力特化ビルドではないので対人戦はできなくもないが、丁寧な立ち回りが求められる。
評価いいね! 1 
目次

ステータス

素性素寒貧LV150
生命力52精神力23
持久力56筋力32
技量12+5知力10
信仰25神秘19+8

武器

右手1冷たいランス左手1モーグウィンの聖槍
右手2重厚なグレートエペ左手2蝕紋の大盾
右手3血のロジェール刺剣(付け替え枠)左手3狂い火の聖印

防具

銀雫の仮面胴鎧大山羊の鎧
手甲異形の竜手甲足甲大山羊の足甲
タリスマン1大壷の武具塊タリスマン2黄金樹の恩寵+2
タリスマン3ミリセントの義手タリスマン4青色の凶刃(付け替え枠)

戦技

戦技1暗黒波戦技2猟犬ステップ
戦技3暗殺の作法戦技4ニーヒル
戦技5鉄壁の盾(戦技なし)戦技6

魔法

魔法1獣の石魔法2蟲糸
魔法3狂い火魔法4空裂狂火
魔法5蝿たかり魔法6腐敗ブレス
魔法7黄金樹に誓って魔法8恵みの祝福
魔法9黄金の魔力防護魔法10火よ、力を!

ビルドの運用・解説

火力の代わりに持久に多く振った結果、重装甲、高強靭・高カット率・状態異常耐性を実現したビルド。
低めの火力は氷派生ランスとモーグウィンの聖槍を二刀流することによる出血、氷結解凍の割合ダメージで補っている。
レベル100相当の豊富なスタミナによる手数と高強靭で立ち回り、接近戦では暗黒波でカウンター、ミドルレンジでは隙があればニーヒルで大ダメージを狙っていく。

装備武器の紹介

・モーグウィンの聖槍

全武器種で第2位のリーチから重い一撃を置くように出せるので採用。ちなみに1位はパイク。2位は星獣の顎と宿将の戦旗。
炎属性と出血が付加されているので氷結派生と相性が良く、氷結即解凍でDPSがあげられるほか戦技エンチャントで威力が強化できるのも嬉しい。バフの火よ力を!とも相性が良い。後述するユニーク戦技の血授の儀、通称ニーヒルが強力。

・氷派生ランス(暗黒波)

モーグウィンの聖槍と二刀流で使うほか、動作は遅いものの重い一撃を生かした盾チクからダウンをとれるのが攻略では有効。対人では斧槍よりも強靭削りが高く、相手の強靭値が片手R1で102、両手持ちR1で112、二刀流L1で122以下なら怯ませることができる。刺突属性なのでカウンターによるダメージ1.3倍が出やすい。氷結させた場合はさらに20%ダメージがアップするので低めの火力が補える。

・重厚なグレートエペ(猟犬ステップ)

各モーションが優秀な重刺剣。ダッシュR2の追尾が優秀でこれ単体でも使えるくらいの性能。R2は若干遅めの横薙ぎだが、スタミナ消費がR1よりも低い。盾チクのダメージが高く速度も良好。エンチャント枠として重厚派生にしているが、単純に毒派生でいいのかもしれない。

・血のロジェール刺剣(暗殺の作法)

素早いモーションで盾チクができるやや長めの刺剣。R2のニ連撃が優秀で状態異常値をためやすい。ガードカウンターがかなり速いのでヒットをさせやすく、軽量武器と思えないほど体勢崩し値も高い。スタミナ消費も軽いので連続ガードカウンターをしてダウンが狙える。攻略時には暗殺の作法のステルスでエネミーを各個撃破していく。オンライン時では侵入を受けた際の狙撃を防止する。正門前では血派生で毒の霧を使えば、大盾で盾チクされても持久戦に持ち込める。

・蝕紋の大盾(鉄壁の盾)

攻略でスタミナに余裕を持たせながらガードできる大盾はこのラインからだと思っている。
強化25でガード強度75。性能は重量に対するガード強度が良好で、全盾中で第3位の魔力カット率72%。魔力派生にするとガード強度が下がるものの、カット率は90%にもなる。
遠距離から放たれる高威力の流星群などを低リスクで緩和しつつ距離を詰められる。派生で低くなったガード強度は鉄壁の盾か戦技なしの猟犬ステップでカバーできる。
おまけで状態異常耐性が50アップするのもうれしく、本ビルドでは頑健が400を越えるので、タリスマンや干し肉を使わなくても高い状態異常耐性を発揮する。
例えば、貴腐騎士のガード不能突きをくらってもギリギリ腐敗状態にならない。糞壺を使っても一発では毒にならないなど。ただし前作の狼騎士盾のデータを流用しているのか、呪死にあたる死の状態異常耐性はアップしない。

・狂い火の聖印

装備重量ゼロで祈祷が使えるのは嬉しい。
信仰には最低限にしか振っていないため補正値は低いが、バフメインで使用するので問題ない。

装備品の紹介

・銀雫の仮面

ペプシマンのような見た目の仮面。物理攻撃力が5%下がる代わりに、神秘が8も上昇しおまけで正気耐性が大幅にあがる。本ビルドは状態異常寄りの属性戦士なので、5%の物理攻撃力ダウンはほとんど問題にならない。ミリセントの義手を装備しているので戦闘中に攻撃力は元に戻り、攻撃が連続すれば10%ほどさらに上げられるのでデメリットはほぼ無い。

上がった正気耐性はプレイヤーからの状態異常攻撃で事故死しないために必須だと思っている。271以上あれば睡眠滑車を1回だけ耐えられるほか、二刀流のトリーナ剣やヴァイク槍のコンボを2回受けても生き残れる。

・大山羊の鎧、異形の竜手甲、大山羊の足甲

強靭を112にするために採用。斧槍二刀流L1をギリギリ耐えられるのでこれ以下の強靭削りの武器種なら積極的に接近戦で差し合いがおこなえる。
ただしモーションの速い大型武器や、全身大山羊などの見た目で強靭が122以上だった場合は大盾も交えて戦っていく。
強靭削り122以上の武器種は特大剣と特大武器。二刀流の大剣、大槍、大曲剣、大斧。

タリスマンの紹介

・大壷の武具塊
装備重量の上限を約19%上昇させる効果。
持久力56で装備すると装備重量が大壷単体で19レベル分上がり、75レベル相当になり重装には嬉しいおまもり。黄金樹の恩寵とセット装備するとさらに伸び合計30レベル、実に86レベル相当にもなる。いっぱい持って大きくなるよ。

・黄金樹の恩寵+2
大壷とセットでその真価を発揮するタリスマン。
最大HP4%、スタミナ10%、最大装備重量を8%上昇させる。
特にスタミナ10%アップが優秀で装備するとスタミナが171の100レベル相当になる。
大槍二刀流はスタミナ消費が激しいので少しでも確保しておきたいところ。
スタミナは手数なので、攻撃と回避の成功確率に直結している。

・ミリセントの義手

人によっては取得するのにリアルで精神的ダメージを受けるタリスマン。
技量+5と連撃時攻撃力5%ずつ上昇の二つの効果を受けられる。
前作のヨルシカの聖鈴といいフロムさんは、強力な装備品を無害な味方キャラを殺害しないとゲットできなくするのはやめてほしい。

・青色の凶刃(付け替え枠)
オフラインソロ攻略時に採用。
道中にいるエネミーをFPに変換しながら進行できる優秀なタリスマン。
性能は祈祷室からマレニア前までの全モブをキルをしても、スカラベの補給なしで聖杯瓶を一つも使わずに探索できるほど。正門前などの対人時には大山羊のタリスマン等と付け替える。

・大山羊のタリスマン

対人時に強靭を112にするために採用。
怯みにくいことは、攻撃と回避に直結し生存率に大きな差が出る。

戦技の紹介

・血授の儀

通称ニーヒル♡
壁を貫通する中ロリ約2回分の大ダメージ範囲攻撃。アプデで発生が速くなったので地形とタイミンが合えば正面からでも不意に使うと当たることがある。
上方にかなり長く判定がでるため奇襲に使えるだけでなく、舌を使った攻略時に侵入者がエレベーターなどで上を取っていても、逆にニーヒルができるので詰みづらい。

下方は忌み捨ての地下で、糞喰いの牢屋に行くときに階下に降りるくらいなら問題なくヒットする。
純粋な炎属性に出血が付与されたダメージフィールドが展開されるので、盾でガードされたり、即座に猟犬ステップで回避されても無傷で抜けられにくい。
また中空を突き刺すモーションが出しきってしまえば、吹き飛ばされてもダメージフィールドは展開されるので仕切り直せる。
2022/08/09のアプデで猟犬ステップが弱体化したので相対的に強化された。

・暗黒波

高威力のカウンター戦技。
突き刺しに高い強靭が発生するので中断されずらく、暗黒波が出てしまえば吹き飛ばされてもきっちり3回時間差で発生する。
2回発生時点で行動可能になるので3回目の発生にあわせて択を迫ることができる。

安全に倒しきれそうならそのまま追加派生

他のエネミーがいる場合なら再度密着して巻き込みながら連続暗黒波

ダウンしそうならタメR2、JL1。スタブがとれれば青色の凶刃のFP15吸収が発動するので、消費FP1で暗黒波を使えたことになる。
逃げられそうならDL1、L1、即座に武器チェンジして重刺剣DR2
地形で逃げられないようならニーヒルに繋げると大ダメージ

自分が瀕死だった場合は相手の行動を阻害できるので回復して仕切り直し

発生するリング状の暗黒波には氷派生の状態異常も若干だが乗り、ランスの強化値25、氷結値127で2周目忌み子に暗黒波だけ当てると9発で凍結したので、一発当たり約33ほどか。
小技として突き刺し位置を階下寄りで打つと、自分より下の位置の床に長大な当たり判定が発生するので、ダンジョンで使えば相手との上下の立ち位置で不利がつきにくい。

・猟犬ステップ
2022/08/09のアプデで軽ロリなら移動距離が長めになり、中ロリなら短めになった。連続使用時の無敵時間なども縮小された様子。クールタイムが何秒かは不明。
一撃離脱戦法がやりづらくなり、複数側からの祈祷ブレスや範囲攻撃の回避にも影響がある。

正門前では基本的に自分からは使わない。
相手が猟犬ガン逃げ術師や、召喚時点で指紋盾に魔力盾を塗られていたり、血炎大罪グリッチをされた場合などに解禁。
侵入ではホスト側が3人パーティーで重力雷、流星群、黄金波、落雷、腐敗ブレスなどを組み合わせながら、アタッカーが切腹猟犬十文字二刀流で突っ込んできたりするので最初から解禁。

・鉄壁の盾

FP12を消費して好きなタイミングで6秒間だけ最硬度の弾き性能と、ガード強度を1.4倍を付与する戦技。蝕紋の盾の強度は75あるのでちょうど100となりガードをしてもスタミナが削られなくなる。FPさえあれば使えるものの、属性カット率はそのままなので指紋盾の代わりにはならない。
6秒でFP12はかなり重いため、あくまで要所での使用にとどめたい。

攻略では
複数エネミーが起動して立ち位置が良くない場合
王族の幽鬼やルーンベア、ボスの激しい連続攻撃時

対人では
王騎士の決意をされた場合
重刺剣のDR2、特大のしゃがみ突き、二刀流巨人砕きのジャンプL1など
魔力の盾や盾油を塗った指紋盾の盾チクをされてもスタミナを確保しながら状態異常攻撃で抵抗できる。
戦技の紹介ページでは物理カット率を上げ、ガードした際の貫通ダメージを0.5倍にするとあったが、ショーテル系の貫通効果はどれだけ減衰するかは検証していないので不明。
真鍮盾でも良いかもしれないが、中盾で使うならカーリア返報をつけたほうがパリィができるので、そちらの方が使い勝手が良さそう。

・暗殺の作法(付け替え枠)
ソロ攻略で道中のモブをオールキルしながら進む場合に役立つステルス戦技。
低コストで使えるので常時発動できる。
高火力のスナイプ特化ビルドに侵入された場合に一方的な狙撃を予防する。
例えばゴーレム太矢アローレイン、、壺大砲で落下死など。
侵入時には出血ダメージで位置バレするので使いづらいが、常に移動をし続けると奇襲が成功しやすい。

祈祷の紹介

信仰に25振っているので、黄金樹の誓い、黄金の魔力防護などのバフでさらにカット率と攻撃力が上げられる。
探索時にオススメしたい祈祷は回復を恵みの祝福で行うこと。移動しながらHPを常時満タンにできるのが利点で、戦闘前にかけておくと生存率をグッと高められる。
FP消費30で赤聖杯瓶1本分と非常にコスパもよく、青色の凶刃を装備すればモブから2回スタブを取るだけでFP回収できる。また効果範囲が獣の生命と違ってフィールド型なので、トレントや味方パーティーにもかけられるのも良い。
なお小技として隠密しながら王族幽鬼などの呪われたエネミーにかけると猛烈な勢いでHPをけずり続けるので1分後に瀕死にできるのも汎用性があってオススメ。

大槍二刀流の紹介

メイン武器は接近戦で見切られにくい大槍の二刀流を採用した。
攻略では強靭削りが高いのでバッタをしなくてもダウンを取りやすく、同時に氷結と出血の怯みも狙える。状態異常耐性が低めの忌み子などにはダッシュL1からのL1連打でほぼ怯みっぱなしにできる。耐性がやや高めの聖樹騎士などには少し手数がかかるものの、こちらもダッシュL1からの最速しゃがみL1のループでほぼ完封できている。
以下モーションの解説。

・L1
腰を入れて両手の槍を前に突き出す。
モーションはやや遅めだが、長いリーチを力強く置くように出すので相手の行動をつぶしやすい。
2段目はギリギリ当たることもあるが、振りが遅いので事故りやすい。
3段目は封印推奨。

・ダッシュL1

突進しながら小ダメージの4連撃の当たり判定を出した後で大きく2連撃を放つ主軸。
状態異常の蓄積が良好で、盾持ちモブがガードしていてもガードカウンターを潰しながらフィニッシュできる。

・照準変更ダッシュL1
小技として他のエネミーが近くにいた場合に最後の一撃の照準を変更すると、角度が合えば最初に突進していた相手に最後の一撃のダメージを加えつつ変更先にも攻撃ができる。
聖樹騎士などを2体同時に相手にした時に便利。

・ウェーブダッシュ
ダッシュL1は対人では怯み抜けをされたうえに反撃を貰うので、最後の2連撃だけを当てるように距離を調節する必要がある。これだけでは攻撃タイミングがすぐに見切られてしまうので、ダッシュとしゃがみダッシュを交互に行うと、波のようなフェイントをかけながら素早く移動できる。また急にしゃがみL1を織り交ぜるとより見切られにくくなる。

・しゃがみL1
モーションが見切られにくいすくい上げるような突きを素早く放つ。
若干踏み込むのでダッシュL1の追撃でヒットしやすく、密着時に連続で使用したりと相手の行動を見てから対処しやすい。
モーグウィンの聖槍と氷派生ランスの組み合わせは、ネタっぽく見えるものの耐性値の低いモブに対しては交互に発生する氷結と出血の怯みでハメやすい。
氷結、解凍、出血のループを大槍ならではの高い強靭削りで行っているのでダウンを取りやすい。

・ジャンプL1
空中から地面へ向かって威力の高い突き刺し攻撃を行う。
スタミナ消費が激しく前後のダッシュとローリングを合わせると1回打つだけで40%は使用する大技。密着時では相手が移動する角度によっては外しやすい。

・着地L1
小技として着地寸前の足がつく瞬間にL1を押すと、着地はしているのにジャンプ攻撃が出せる。相手の行動を見る時間の余裕ができるので、回避をしているようならただの飛び込みを選択してスタミナ消費を抑えられる。通常L1とフェイントをかけることができるので、パリィ対策にもなる。

・反転バックジャンプL1
相手から逃げるように背を向けてダッシュしながら、反転と同時にジャンプをすると勢いよく低い軌道で相手側に飛んでいくので奇襲に使える。
挙動が急激なので咄嗟にだすと、相手が油断していなくても対処が遅れてヒットしやすい。

本ビルドの弱点

相手を状態異常にできなかった場合は全体的に火力が足りずに泥仕合になってしまうこと。
すべて刺突武器なので、横への攻撃はランスのしゃがみR1とエペのR2だけとなり、若干不安が残ること。
祈祷は補正値が低いのでバフメインでの運用となること。積んでいる攻撃祈祷はあくまで牽制用。
指紋盾には不利気味なので、ロールプレイを曲げて付け替え枠から盾貫通武器を取り出す必要があること。

ニーヒルを使わない場合

王朝への愛がまだ足りないというのですか私の貴方
それなら切腹と出血で血を捧げてついでに火力も上げていく

・近距離型

銀雫を白面に交換
ニーヒル棒を血派生切腹ランスに交換
青い凶刃を血の君主の歓喜に交換

出血発生時点で氷派生ランスの攻撃力は約800
DL1がヒットで990
誓いをつかっていれば約1150
火よ力を!で瞬間火力1300超え

相手の氷結時ダメージ20%アップ効果があるので、実ダメージはさらに伸びる。
2周目の忌み子ならDL1、しゃがみL1×3で出血、氷結、出血が一突き毎に発生して合計7000ダメージ以上を出せる。その間、状態異常怯みも発生しているのでこちらのターンが続きやすい。

・遠距離狙撃型

ロジェールの刺剣を生け贄の斧に交換
大盾を壺大砲に交換

リジェネをかけてから切腹すると常時攻撃力1150の遠距離攻撃を垂れ流せる。
4発打つごとに切腹。
誓いで1250。
さらに火よ力をで瞬間火力1600。
FPは右手の生け贄の斧で回収していく。
なお威力と範囲が劣るものの骨のバリスタボルトなら、店売りしている大きな獣骨からクラフトできるので弾はほぼ上限なしの打ち放題になる。

コラムと考察

なぜ武器を固定するのか
なぜ重武装なのか

狭間の地の生き物は黄金樹の影響があるのでどれだけの打たれ強さがあるのか知らないけれど、プレイヤーは人型なのできっと弱点は我々と同じなのだろう。
頭部はしっかり守っておきたいもの。

・銀雫の仮面

銀雫の仮面は見た目が柔らかそうで最初は着けたくなかったが、よくよくカット率を参照してみるとチェインヘルムやゴドリック兵の兜とほぼ同値の物理カット率だった。これはエルデンリング世界の軍隊で正式採用された武装と同じクラスなので、戦闘には十分耐えられると判断し採用。また属性カット率はすべて5を超えておりほぼ最高水準の防御性能。

この仮面にどのような由来があるのか、素材となった銀雫の殻のフレーバーテキストから推測したい。現地では魔法工学を駆使して人造の王を誕生させようとしたとあるので、その副産物でできたのだろう。不定形生物の銀雫の盾モードが異常な弾き性能をしているので、その殻を骨格にして緩衝材として外側を液状で保護しつつ属性カット率も上げている様子。
高い正気耐性があるということは、銀雫がこちらのプレイヤーキャラクターを模倣して変態でき、行動パターンまである程度コピーできていることから、対象の精神を感知し分析したのちに模倣するロジックを精神防御に応用しているのだろう。

抗死耐性も死王子勢力であるフィアのフード並みに高いことから、想定されるすべての敵対勢力を下して究極の人造の王を玉座にすえる野心が見え隠れしている。
また防具で神秘が8も上がるのは尋常ではないことなのでこちらもなにかしらの暗示があるのではないかと思い神秘について考察してみた。

・神秘

神秘はエルデンリング世界でどういうロジックで作用しているステータスなのかはよくわからないが成長させると、発見力が上がり状態異常の付与が増加し、聖防御力と抗死耐性がつく。ただし冷気と腐敗には神秘は影響しないとある。

神秘が上がる装備品ではしろがねの覆面がある。ただの生皮を加工したせいなのか、素材の神秘が足りないのか、そもそも職人の腕が悪いのか神秘の上昇とカット率は芳しくない。
フレーバーテキストでしろがね人とは、人に創造された生命である。まともな生命ならこんな血液が流れているものかと書かれており、同時に黄金樹からの祝福は無いとある。しろがねの凝血からクラフトできるしろがね壺は、プレイヤーの聖杯瓶での回復を阻害、つまり黄金樹からの祝福を一定時間受けられないようにする。このことから、しろがね人の制作ロジックとその背景にある、神秘という属性自体が黄金樹にとってイレギュラーか、エルデの大いなる意思勢力と敵対していると予想できる。

そしてモーグウィンの聖槍が外なる神である真実の母と交信するための祭具であり、装備条件で神秘27が必要とあるので、狭間の地以外の外宇宙か異空間に神々の勢力がありコンタクトがとれることは判明している。その方法は戦技で精神力を消費して中空に生じた赤い水面のような魔法陣を突き刺す動作をすると、真実の母とモーグが呼んでいる神に傷を負わせ、その溢れ出したエネルギーを使ってダメージフィールドを展開しているように見える。

またモーグや血の貴族が登場する際に、血液を媒体にして登場しているので彼らの文明には血を使った魔法陣での移動手段が確立している。しかし母なる神と交信できる祭具と呼ばれているのはモーグウィンの聖槍のみで、彼らの崇める神との交信には制限がかかっているように見える。

・真実の母

ここからモーグの手にいつ聖槍が渡ったのか、モーグとモーゴットは拘束をどうやって解いて虜囚の身を脱したのかと考えてみたい。
忌み子であるモーグは黄金樹側にとっては呪われた存在だが、多神教の視点では邪神や魔神といった呪われた存在はもともといた民族が崇める土着の善神であることが多い。ただその地を新たに支配した勢力の神がその時代に台頭すると隅に追いやられて、不遇な扱いを受けているだけなのである。つまり忌み子とは敵対している神からはその身は祝福されている存在なので、それを祝福しているのは庇護者の真実の母である。神である彼女はきっと以前のように崇められたいだろう。民衆から崇められるというのは、神の身を維持するのにきっと不可欠なのだろう。神には人が必要なのだ。

彼女にはモーグでなければならない理由がある。
黄金樹が支配している時代の狭間の地においては、すでに忘れ去られようとしている古い神の力でできることはたかが知れていて、忌み捨ての地下という汚物やケガレが流れ着く、聖属性の黄金樹の影響が届きにくい場所にモーグが幽閉されていたからこそ邂逅できたのである。

・モーグ

デミゴッドではあるがその身が呪われているとされ、暗い地下牢に朽ちるまで幽閉されることとなったモーグは、きっと長い時月をかけて自身に不条理を押し付ける黄金樹に対して、聖とは、失われた死とは、自身の呪いとはと思いを巡らせたに違いない。そしてどのように考えても神に連なる自分でさえ、このようないわれのない仕打ちを受けさせる黄金樹という存在自体が間違っていると結論づけたのだろう。しかしその身は呪具で拘束されており、一歩たりとも動くことはできない。
彼には自分を虜囚の身から開放する黄金樹に敵対している存在が必要だが、ここにはもう誰ひとり訪れる者はいない。
きっと彼は喚ぶだろう。その身に宿ったデミゴッドの神性を使って、名も知らない神を。

・血授の儀

ニーヒルができるということから狭間の地は特殊な場所で、外から神が直接干渉することはほぼ不可能だが、狭間側から魔法陣などをつかえば制限つきで神には干渉できるように見える。そこには狭間の地独特のルールが存在しており、相互の意思疎通にもフィルターがかけられているのではないか。そうであればニ本指がストーリー終盤で大いなる意思と交信するのに、長い年月が必要なのもうなずける。
そしてその際に神の能動的な意思とは関係のないアクシデントであれば、ゲートが開いている間ならば狭間の地に制限つきで影響を直接及ぼせるのではないか。
それならばニーヒルで真実の母を突いた際の出血が、血炎に変わり攻撃手段とすることができることに辻褄が合う。

モーグは幽閉される前にデミゴッドの素養として、学院で広く使われている転送ゲートの魔法陣の仕組みを知っていたはずだ。そして長い年月をかけて座標を母なる神に合わせることができた。
気の遠くなるほど長いあいだ呪具で拘束されていた彼は、きっと指一本しか動かせなかっただろうが、それでも十分で最初は嬉しさのあまり相手に触れてどんな様子か知ろうとしただろう。が、ふとした弾みでその鋭く伸びた爪や体中に生えている忌み角で傷つけてしまった。するとその飛び散った血がかなりの熱量をもった血炎となって周囲を焼き尽くしたか、流れ出た神の血液そのものにかなりのエネルギーがあることに気がつき、それを血炎に転換して拘束具を焼き切ることができたのではないか。これこそが最初の血授の儀である。

・モーグウィン王朝

モーグウィンの聖槍は黄金樹よりも古い時代から存在していたのか、モーグが忌み捨ての地下で真実の母から精一杯の神力を使って受け取れたのか、王朝を興すと決めた際に名工に造らせたのかはテキストからはわからない。
モーグは聖槍を王朝の象徴としてかかげ真実の母と交信し、彼女はエルデの王の器に近いモーグを使って狭間の地を、聖が支配する黄金樹の時代から、神秘が支配するモーグウィン王朝という名の血の時代にしたいはずである。

・狭間の地

狭間の地の法則を体現した勢力は今のところ6つで、図にすると正六角形になり互いに相克しあう関係になっているのではないか。竜族の雷、巨人族の火、冷たい星々の魔力、大なるエルデの聖、外なる神々の神秘、そして根源的な進化の力としての腐敗と死。
マップで各地の『神授塔』の位置を線でつなげると六角形となり、中央は雲に隠れていることから、それぞれの神性を体現しているのが神授塔であるように見える。なにかしらのステージとストーリーがこれからダウンロード版で明かされるのではないか。

なぜ『狭間』の地なのか。なぜ『外宇宙』の神々なのか。
たぶん狭間とは、彼らの宇宙でどの勢力が優勢になる時代になるかを決められる特異点であり、狭間の地で起こったことは、そのまま外宇宙の趨勢にダイレクトに影響するからなのだろう。
なんのためにアステールの眷属が定期的に彗星に乗ってわざわざ狭間にやってくるのか、どうしてラダーンはその身が腐敗して理性を失くしていてもそれを封じておけるのか。エルデのリングを掲げた聖の黄金律の時代だからこそ、その力を使ってできていることなのではないか。
つまり狭間の地での覇権争いに勝った神々のグループが、その属性にあわせた世界を創造し、永い繁栄を享受できるからこそ彼らはその玉座に座る候補を助けるのではないか。
いつになるかはわからないが、本編で語られなかったストーリーがダウンロード版でどのように展開されるか見届けたい。

コメントへの返信

ミケラについて
コメントありがとうございます。ご指摘の通りミケラの針の色は金というよりも白金のような色合いで、腐敗に対しても高い抵抗性を示していることから、外宇宙の神々からの干渉を防ぐためにあるのだと思われます。
そしてマレニアは朱い腐敗の呪いをやどしていて、ミケラは常に幼いという呪いがかかっております。
ラニが言うように神人は尋常には死なないとあるので、たぶんミケラは黄金樹ではなくミケラの自身の聖樹を使った生まれ直しをしようとしていたが、なんらかの原因で失敗したので行方知れずになっているのではないでしょうか。
王朝にいるミケラがモーグになんの反応も示さないところから、さらわれた肉体は繭の中でミイラ化しており、ラニのように精神だけなにかの依代に存在しているのではないかと思われます。しかし自分からは動けないかもしくは、意識を喪失しているのではないでしょうか。
そして誘惑したモーグを使った計画も彼がプレイヤーに敗れたことで頓挫してしまったので、作中ではフレーバーテキストで触れられるのみの存在になってしまったのではと思います。

・糞喰いの信仰について

忌まわしき糞喰いの素顔を参照してみたところ、プレイヤーキャラクターメイク選択画面で選べる稀人顔とよく似た人相をしているので、たぶん彼の出身地は稀人の地で、異界の民の末裔ではないでしょうか。
太陽のシンボルマークを胸に下げていることから、太陽神かダークソウル世界のような火が太陽の代わりをしている神を信仰しているのかもしれません。
現在の狭間の地では太陽はうすぼんやりとしか観測できないので、元々あった太陽は押しやられ、代わりに黄金樹が光輝いているように見えます。

またミエロスの剣の最初のバージョンのテキストで

糞食いは、いたくこれを気に入っていた
彼の体験した、最も痛い武器であったからだ

とあるので、彼はその所有者と戦ってこれを戦利品として奪っており、そのときに由来も知って、自分の精神境涯と通じるところがあったので愛刀として使うようになったのではないでしょうか。

ミエロスは巨人としては矮小であり
酷く醜く、穢れていたという

たぶんミエロスという名の巨人が、戦友が戦死したさいに復讐を誓って呪法でその亡骸から大剣をつくりだし、それで戦い続けていたところ、どこかの戦地で糞喰いに敗れ、事切れる際に戦士としての生涯を伝えたことがあったのかもしれません。糞喰いはただの忌み子なら見かけるが、忌み子のような外見をした巨人などは見たことがなく、興味をもったのでとどめを刺すまえに話をさせてみたのかもしれません。

そしてミエロスの剣の戦技で黒炎のようなエフェクトが発生するので、宵眼の女王に関係する死の呪法で剣を鍛えているのではないでしょうか。
もしかすると黄金樹に敗れさった幾多の神々の呪いから生まれる、混沌のカオスが忌みなのかもしれません。

忌み呪いの修復ルーンでエルデンリングを修復すると、絶望の祝福の治世がはじまることから糞喰いが見出した律は、太陽の下ではすべての生命が平等に光をうける。そのように皆が呪いをその身に宿していれば差異などなく、美醜も格差も存在せず、故に苦悩もないのだとしたのかもしれません。

ですから糞喰いが仕えているのは外なる神々の神秘ではなくて、狭間の地で敗れ去った火の神々ではないでしょうか。

コメント

最新の15件を表示しています。 コメントページを参照

  • 素晴らしい考察を見させてもらいました。

読んでいて気になった点としては、ミケラの針のテキストに腐敗は外なる神による干渉だとかどうとかあったように思います。
もう一つとして、この考察上では、忌み子の角等は祝福つまり神秘系統とのことですが、であるならば糞食いのミエロスの剣には神秘補正が無いところも気になります。また、王都地下のモーグの幻影相手に糞食いが召喚可能なのも気になるところですね。

2022-08-10 (水) 19:23:25 [ID:tbdqXeqrdzs]
  • こう言う高耐久無補給ビルド好きだわ
    コンセプトが好きで付け替えと装備でステ上昇無しで組もうとしたけどマジでカツカツでこのビルドは完成されてるって感心してしまった
    2022-08-15 (月) 12:22:21 [ID:P00D6BlZMC2]
  • ニーヒルの高負荷に加えて祈祷と超高持久も維持するから本当にきつきつ
    2022-12-28 (水) 16:44:20 [ID:YyZRS1OpWw6]

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